シート防水とは?特徴・工法の種類・メリット・デメリットを解説
投稿日:2024年12月23日
ベランダや屋上、パラペットは雨が染み込まないように防水がされています。
防水は工法に種類があり、ウレタン防水、FRP防水、シート防水、アスファルト防水などがあります。
ビルの屋上などでよく用いられるのがシート防水です。
本記事では、シート防水の特徴やメリット・デメリットなどを解説いたします。
シート防水とは?
防水シートは工場で製造生産される既製品を用いるため、品質が均一で安定した性能を発揮します。
防水シートは「塩化ビニル系」と「合成ゴム系」があります。
シート防水の耐用年数は10〜15年ほど耐久性に優れており、塗膜防水のようなトップコートの塗り替えはありませんので、耐用年数と費用のバランスがいいです。
アパートやビル、マンションなどの屋上に採用されていることが多く、施工面積が広い場所に適しています。
防水シートを継ぎ合わせて敷くため、継ぎ目ができ、水密性を保つために施工技術を要します。
シート防水の工法
密着工法
専用の接着剤で防水シートを下地に直接貼る工法です。
機械を持ち込まずに施工できるため、バルコニーなどの狭いところに適しています。
下地状態の影響を受けやすく、下地が荒れていると施工が難しくなります。
下地の撤去がないため、作業工程がシンプルで工期も比較的に短いです。
機会固定工法
防水層と下地の間に絶縁シート(通気緩衝シート)を敷設し、固定用金具を設置してから防水シートを敷く工法です。
防水シートの下層に隙間を設けることで、通気ができるようになっています。
すでに漏水している場合でも施工可能で、防水シートが躯体から離れているため、衝撃の影響も受けにくい特徴があります。
シート防水の素材
塩化ビニール系
塩化ビニールは雨樋やエアコンカバーなど幅広く用いられている素材です。
耐久性や耐摩耗性に優れており、約15〜20年にわたって長く使用できます。
デメリットは、初期コストが高いことと専門的な施工技術が必要なことです。
「入隅」や「高低差のある場所」「配管まわり」「室外機が複数設置してある箇所」「太陽光パネルがある箇所」など複雑な形状には不向きなため、施工現場を的確に見極めて適切な材料選定を行う必要があります。
合成ゴム系
合成ゴムに加硫剤などを添加させた伸縮性のあるシートです。
伸び縮みする素材なため、下地の揺れや動きに柔軟に追従します。
初期コストは安いですが、塩化ビニール系のほうが耐久性が高いことから合成ゴム系は少なくなりつつあります。
また、環境の影響により耐久性が左右され、紫外線や熱にさらされやすい環境だとシートの劣化が早まります。
加硫ゴムシートは5〜8年の間にトップコートの塗り直しも必要です。
シート防水のメリット・デメリット
シート防水のメリット
シート防水のメリットはこちらがあります。
・下地を選ばずに施工できる
・既製品なため品質が均一
・平らでなめらかな質感
・工期が短い
シート防水の機会固定工法は下地を選ばずに施工できるのが強みです。
雨ざらしになる屋上は経年劣化で下地が荒れている傾向にあります。
水を含みやすいと耐久性に関わり、適応する防水工法も限られてきます。
また、防水シートは既製品なため。品質が安定しているということも優れている点です。
ウレタン防水やFRP防水のように、職人の手で防水層を作る工法は、技術によって品質にばらつきがでます。
シート防水なら工事の品質に差が生じにくく安心です。
さらに塗料を混ぜたり、塗装を乾燥させたりする時間を設ける必要がありませんので、工期も比較的に短く済みます。
シート防水のデメリット
シート防水のデメリットはこちらがあります。
・防水シートが損傷すると防水性が著しく低下する
・経年劣化で継ぎ目に隙間が生じる
・工事費が高い傾向にある
・複雑な形状の場所には適していない
シート防水のデメリットは、防水シートの経年劣化が防水性能に大きく影響することです。
防水シートは紫外線や雨、汚れなどで次第に劣化が進み、継ぎ目の反りや破れなどが発生します。
下地が露出する状態になり、長い期間放っておくと雨漏りを引き起こす原因となります。
既製品を使用することや施工技術を要することから、塗膜防水のウレタン防水と比べると費用が高めに設定されています。
また、施工条件も制限があります。
凹凸のある複雑な形状の場所は、防水シートが張りにくいため施工に適していません。
防水工事についてはこちらの「雨漏りを防ぐベランダ・バルコニーの防水工事の必要性」もぜひご一緒にご覧ください。
まとめ
いかがでしたか?
シート防水は防水工法の一つでして、既製品の防水シートを敷いて防水層をつくる工法です。
シート防水は、防水シートの加工や継ぎ目の処理など施工技術を必要とします。
防水に関するところは雨漏りのリスクが伴います。
雨漏りは建物の寿命をグッと縮めてしまう可能性があり、簡単に済まされるような問題ではありませんので、経験豊富で信頼できる業者に工事をご依頼ください。
中山建装では防水工事も承っております。
建物診断や見積もりは無料で実施しておりますので、建物のメンテナンスのことでなにかお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。
無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
“mu”
大阪府堺市で、塗装工事、屋根工事のことなら、中山建装へお気軽にご相談ください。
大阪府堺市の外壁塗装・屋根塗装・防水リフォーム専門店
株式会社中山建装https://nakayama-kenso.com/
住所:大阪府堺市南区泉田中152-1
お問い合わせ窓口:050-7586-3757
(9:00-18:00 土日祝も対応)
対応エリア:堺市、他
★ 地元のお客様の施工実績多数掲載!
施工実績 https://nakayama-kenso.com/case/
お客様の声 https://nakayama-kenso.com/voice/
★ 塗装工事っていくらくらいなの?見積りだけでもいいのかな?
➡一級塗装技能士の屋根、外壁の無料点検をご利用ください!
無理な営業等は一切行っておりません!
外壁屋根無料診断 https://nakayama-kenso.com/inspection/
★色を塗る前にシミュレーションしたい、塗装以外の工事方法はないの? どんな塗料がいいの? 業者はどうやって選べばいいの?
➡ どんなご質問でもお気軽にお問い合わせください!
お問い合わせ https://nakayama-kenso.com/contact/