コーキング(シーリング)工事とはどんな工事?
投稿日:2022年5月15日 更新日:2024年4月19日
建物のメンテナンス工事を行うときにコーキングという言葉を聞いたことはありませんか?
コーキングは塗装工事の他にもいろいろな工事に用いられています。
ホームセンターにも置いてありますので、手軽に入手することができる材料です。
そのコーキングは建物の至ることろに使われています。
主に防水と気密に関わってきますので非常に重要なメンテナンスです。
もしコーキングが古くなっていると雨漏りを引き起こしてしまう恐れがありますから、状態には注意し、定期的にメンテナスをしておきましょう。
こちらではコーキングとはどんな材料か、コーキング剤の種類、劣化症状と原因、コーキング工事の種類、耐用年数などを解説していきます!
コーキング(シーリング)はどんな材料?
コーキングは高分子(ポリマー)と硬化剤、添加剤で構成する充填剤です。
コーキングにはアクリル系、シリコーン系、変成シリコーン系、ウレタン系などがあります。
シリコーン系と変性シリコーン系の違いは「コーキング剤の種類」で後述しますが、大きな違いだと塗装が可能かです。
シリコーン系はその上に塗装をしても弾いてしまいますが、変成シリコーン系は弾くことなく塗装をすることができます。
コーキングは建物の隙間を埋める用途で用いられ、防水性、気密性を向上させることができます。
コーキングのことをシーリングとも呼んでいます。
コーキングはシーリング剤の一種にある油性コーキングが由来し、このコーキングは現在ではほとんど使用されていませんが、コーキングという名前が残り現在も使われています。
二つ呼び名があるのは少し紛らわしいですが、塗装工事ではコーキングもシーリングも同じ意味で使われいます。(ここではコーキングで統一させていただきます)
コーキング剤の種類
コーキングにはいくつか種類があり、用途に応じて適した種類のコーキングを使用することが大切です。
以下の各コーキングの特徴を書きましたのでご覧ください。
アクリル系
水性で作業がしやすい特徴があります。
水に強く湿度の高い場所にも使えますので、浴室などの水回りによく使います。
ただし、肉痩せを起こし、耐久性が低いのが難点です。
日が当たる場所だと10年くらいでひび割れを起こします。
シリコーン系
ガラス、アルミサッシ、お風呂場、キッチンなど幅広く用いられているコーキング剤。
耐久性や弾力性に優れ、カラーバリエーションも豊富にあります。
防カビ入りのコーキングもあり、お風呂場やキッチンなどカビが生えやすい場所にも適しています。
価格も安いためよく使われてる汎用コーキング剤です。
デメリットは上から塗装することができないため、外壁など塗装をする場所での使用は注意が必要です。
変成シリコーン系
シリコーン系と同じく施工可能範囲が広く、複数のカラーも用意されています。
シリコーン系との大きな違いは変成シリコーン系だと上から塗装可能なことです。
コーキングの上からでも塗装を弾かないため、ひび割れ補修や目地の隙間埋めなどよく屋外に使用されています。
ウレタン系
耐久性、密着性、弾力性に優れコンクリートのひび割れや木材、ウレタン防水などに使用されるコーキング剤です。
紫外線には弱いため、使用後は上から塗装が必要です。
可塑剤が浮き出て変色などの不具合が起こるブリード現象を防ぐノンブリードタイプもあります。
コーキングの劣化症状と原因
コーキングは太陽の紫外線や風雨などが原因して経年劣化してきます。
コーキングが新しい時はある程度の伸縮性がありますが、経年劣化すると固くなってきてひび割れや剥がれなどの症状が出てきます。
コーキングによく見られる劣化症状を以下に書きましたのでご覧ください。
・ひび割れ
・破断
・浮きや剥がれ
・変色(ブリード現象)
見つけやすいコーキングの劣化は外壁の目地です。
サイディングやALCなどの外壁は干渉を防ぐために目地を設けて、そこにコーキングを充填しています。
コーキングは一律して劣化するのではなく場所によって速度が違います。
日が当たらないところのコーキングは正常でもベランダなど東向きや南向きの日当たりの良い場所だと劣化が進んでいることがありますのでご注意ください。
劣化症状についてはこちらの「こんな症状には要注意」もご参考にしてください。
コーキング工事の種類
コーキングを充填するのは防水や気密を保つためです。
主にコーキングを使った工事は以下の種類があります。
・外壁のひび割れ補修
・目地コーキングの打ち替え
・開口部まわりのコーキング打ち
・吸気口や排気口など部材と外壁の取り合い部の隙間埋め
・ベランダ防水(笠木の継ぎ目や床下地の隙間埋めなど)
・軒樋の接合部補修
・キッチンや浴室、洗面所などの水まわり
など
コーキングの工法は打ち替えと増し打ちがあります。
打ち替えは既存コーキングを剥がしてから新しく充填していく方法。
増し打ちは既存コーキングの上から新しく充填していく方法です。
どちらの工法が優れているというものではなく、場所によってよって適不適があります。
現場の状況を考慮して最適は工法を用いることが大切です。
建物は隙間なく作られていませんので、コーキングを打っておかないと気密や防水を保つことができません。
そのためコーキングが打たれているところを定期的にメンテナンスしておかないと雨漏りしてしまうリスクが高くなります。
水はわずかな隙間からでも入ってきますから、劣化症状が出ている場合やある程度年数が経っていましたらコーキングを新しくしておくことが大切です。
雨漏りについてはこちらの「雨漏りはどこから?発生場所と症状を解説」をご覧ください。
コーキングの耐用年数は5〜10年
長寿命なコーキングもあります!
コーキングの劣化は屋内に水が入り込む原因となります。
一度でも雨漏りしてしまうと建物への被害は大きくなり、寿命を縮めてしまう恐れがあります。
雨漏りさせないことが大切ですからコーキングの状態には気を配っておきましょう。
コーキングのメンテナンスのサインは前述した劣化症状の他に年数も目安となります。
一般的なコーキングの耐用年数は5〜10年ほどとなります。
このくらいの年数が経っていましたらコーキングを新しくすることをおすすめします。
コーキングの中には耐用年数の長いものもあります。
当社も取り扱っているオートンイクシードは耐久性に優れ、耐用年数は20〜30年ほどと従来品よりも長寿命となっています。
コーキングの耐用年数が長いと外壁や屋根のメンテナンススケジュールを合わせることができます。
5〜10年ほどの一般的なコーキングだと外壁や屋根よりも早くに劣化し、メンテナンススケジュールが合わなくなる可能性があります。
メンテナススケジュールが揃えば一度にまとめて工事をすることができてコストの節約にもつながります。
コーキング工事は外壁塗装と作業が重なる部分もありますので、塗装やコーキングのメンテナンスをお考えの方は一緒に工事をすることをおすすめします。
耐用年数の長いコーキングについてはこちらの「オートンイクシード」をご覧ください。
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