屋根はルーフィングが重要!雨漏りしない理由を解説します!
投稿日:2022年6月30日 更新日:2024年4月11日
屋根がどんな構造になっているか知っていますか?屋根材に覆われてしまっては完成した後では屋根がどうやって組まれているか見ることができないかと思います。それこそ家を建てているときにしか見ることができない屋根の構造。
雨漏りしない秘密は屋根材が葺かれる前に敷かれているルーフィングにあります。少し極端ではありますが、屋根材がどんなに新しくて性能が良くても、ルーフィングがボロボロではきっとその建物は雨漏りしてしまうでしょう。
それくらいにルーフィングは屋根にとって重要な役割があります。今回は屋根が雨漏りしない理由と屋根防水の要であるルーフィングについて解説します!
【屋根の構造】
屋根がどんな構造で組んであるかご存知の方も少ないかと思います。屋根は垂木という角材で骨組みし、野地板を張っています。野地板の上にはルーフィングという防水シートを敷設し、その後に屋根材、棟板金を設置しています。
屋根は完全に隙間なく組まれているかというとそうではありません。「え!でも隙間があったら雨が入っちゃうのでは?」と思われるかもしれませんが、屋根材は一枚ずつ上に重ねて葺いてあるだけですから、その重なっているところは隙間があり、屋根材の下にも水が入ってしまっています。
しかし、この後具体的にお伝えしますが、屋根材の下に水が入っても屋内にまで染み込んでこないのはルーフィングが敷かれているからです。
【屋根塗装で縁切りを行う理由】
ルーフィングについては次に解説いたしますので、その前に屋根塗装について少しお伝えすると、屋根塗装は外壁塗装では行わない縁切りという工程があります。先ほどもお伝えしたように屋根材は隙間がありますので、その下にまで水が入り込みます。
しかし、ルーフィングがあるから雨漏りに発展するようなことはありません。それでは屋根材の隙間を塞いでしまったらどうなるでしょうか?隙間がなくなれば水が入りづらくなりますから、ますます雨漏りはしにくくなると思うかもしれません。
しかし、それは逆効果です。屋根材にある隙間は通気や水の出口となっているため、隙間を塞いでしまうと屋根材の下に水や湿気が溜まってしまいます。縁切りは屋根材の下に湿気や水が溜まるのを防ぐために行います。
屋根を塗装すると塗膜が隙間を塞ぎ密閉するため、縁切りを行って隙間を設けておく必要があります。縁切りの方法は塗装後、カッターで塗膜に切り込みを入れるか、タスペーサーという縁切り部材を屋根材に差し込む方法があります。現在ではタスペーサーを使って縁切りするのが一般的で、施工が容易で精度も安定しています。
縁切りやタスペーサーについてはこちらの「タスペーサーの重要性 ~雨漏りから屋根を守る、タスペーサーとは」でご説明しておりますので、ぜひご参考にしてください。
【屋根の防水はルーフィングが重要!】
屋根材の下に水が入っても雨漏りすることはありません。それはルーフィングがあるからです。ルーフィングは屋根防水の重要な防水層となっているため、それこそ屋根材が新しくてもルーフィングがボロボロだったり、傷がついていたりしたら雨漏りしてしまいます。
ルーフィングとはアスファルトを含浸させた紙に合成繊維不織布、開室アスファルトなどを組み合わせた多層構造の防水シートです。アスファルト製が多いためアスファルトルーフィングと呼ばれていたり、下葺き材と呼んでいたりします。
ルーフィングという言葉を聞いたことがある人はもしかすると少ないかもしれません。あまり重視されていないように思えますし、屋根材を葺いてしまったら隠れてしまうため、ルーフィングそのものを認知していない方も多いかと思います。
しかし、屋根を風雨から守っているのはルーフィングですから、最も重要な部位と言えます。屋根工事でも下地の状態では雨漏りの恐れがありますが、ルーフィングまで敷設してしまえばひとまず雨漏りすることはないため、新築を建てるときは、ひとまずルーフィングを葺くまでを1日で終わらすのが一般的です。
ルーフィングの耐用年数は20年ほどで、残念ながら年数が経つにつれて劣化してきます。経年劣化するとルーフィングも水を防水しきれなくなりますから、いずれ敷き直しが必要になります。注意しておかなければいけないのが、ルーフィングが劣化しても屋根材があるためその症状は表に出てこないことです。目に見えて確認できるものではありませんから、ついついそのまま放置してしまうことは注意しましょう。
塗装などの劣化症状についてはこちらの「こんな症状には要注意」をご覧ください。
【ルーフィングを新しくするには葺き替えかカバー工事】
屋根が20年以上経っている場合は、そろそろルーフィングを新しくするのをご検討していただく時期です。屋根のメンテナンスは以下のスケジュールが目安となります。
【屋根のメンテナンススケジュール】
10年目:屋根塗装や補修
20年目:屋根塗装または葺き替えやカバー工事
30年目:屋根葺き替えまたはカバー工事
ルーフィングに問題がなければ美観性や屋根材、棟板金の性能維持のために塗装をしましょう。20年目以降になるとルーフィングの状態も懸念されるため、葺き替えかカバー工事が必要になります。屋根葺き替えやカバー工事はルーフィングと屋根材、板金類を新しくし、屋根を一新することができます。各工事については下のページでお伝えしておりますので、ぜひこちらもご覧ください。
【雨漏りしている屋根は葺き替えをしましょう】
ルーフィングを新しくするには「葺き替え」か「カバー工事」が必要です。カバー工事は既存屋根を残し、その上に屋根を葺く工事のためコストを抑えることができますが、すでに雨漏りしている屋根にはおすすめできない工法です。もし、すでに雨漏りしている場合は、雨漏りを直してから葺き替えで屋根をメンテナンスすることをおすすめします。
中山建装は雨漏り調査や修理も承っております。
詳しくはこちらの「雨漏りスピード補修」をご覧ください。
【屋根のメンテナンスの必要性と定期点検のすすめ】
ここまで屋根にとっていかにルーフィングが重要であるかをお伝えしました。屋根が雨漏りしないのはルーフィングが敷設してあるからです。耐用年数をも迎えていたり、劣化が見られる場合は葺き替えかカバー工事を行なって屋根を一新する必要があります。
雨漏りの兆候は天井や壁、窓枠などの水染み、カビの発生などです。少しでも雨漏りの疑いがありましたら、そのままにせずすぐに専門業者に見てもらうことをおすすめします。屋根は下からでは状態を見ることはできません。そのため、傷んでいたり、年数が経っていたりしても変化を把握しておらず、そのまま放置されてしまうことが多いです。
しかし、屋根は風雨や太陽の紫外線などにさらされ、とても過酷な環境にあります。年数が経つ分だけ痛んでいますから、雨漏りなどのリスクも考えると状態には注意しておかなければならない場所です。そこでおすすめしたいのが屋根点検です。
5〜10年の周期で定期的に屋根点検をしておくことで劣化の把握やメンテナンスのタイミングを逃さずに済みますから、ぜひ点検を実施ください。中山建装は無料で建物診断を実施しています。診断後は工事プランやお見積もりをお渡ししておりますので、屋根のメンテナンスのことでなにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
無料診断の詳しいことについてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
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