屋根カバー工法とは?メリット・デメリット、葺き替えとの比較を解説します!

投稿日:2023年3月31日

屋根も年数が建てば傷んでくるため、いずれメンテナンスが必要です。屋根のメンテナンスというと「屋根塗装」「屋根葺き替え」「屋根カバー工法」の3つが代表的ではないでしょうか。

 

屋根を一新できるのが「屋根葺き替え」と「屋根カバー工法」。この2つは目的が一緒でよく比較されます。

 

本日は2つの工事の中で「屋根カバー工法」についてお伝えしていきたいと思います。最後に「屋根葺き替え」と「屋根カバー工法」の比較もお伝えいたしますので、これから屋根工事をお考えの方は、ぜひこの記事でご紹介することをお役立ててください!

 

【屋根カバー工法とは?】

屋根カバー工法とは?メリット・デメリット、葺き替えとの比較を解説します!

屋根の構造は「1層目:野地板」「2層目:ルーフィング」「3層目:屋根材」の3層構造になっています。

 

一次防水が屋根材、二次防水がルーフィングという役割となっており、ルーフィングの寿命がきたら、雨漏りを発生させるリスクが高くなるため、「屋根葺き替え」か「屋根カバー工法」が必要な時期になります。

 

ルーフィングの寿命は20年ほどですので、屋根が20年以上経過しましたら、これらの屋根工事をお考えください。

 

今回ご紹介する「屋根カバー工法」は棟板金や雪止めなどの役物など最低限の解体だけで済ませ、屋根を新しくする工事です。3層構造の屋根はそのままに、その上に屋根を新しく作ります。

 

よく比較されるのが「屋根葺き替え」。この工事は2層目のルーフィングまで解体してから、新しくルーフィング敷設、屋根材葺きを行い、屋根を新しくする方法です。

 

要約すると「屋根カバー工法」は既存屋根を残してその上に屋根を作る方法。「屋根葺き替え」はルーフィングまで撤去してから新しく屋根を作る方法です。

 

屋根葺き替え工事についてはこちらの「屋根葺き替え」をご覧ください。

 

【屋根カバー工法のメリット・デメリット】

【メリット】 【デメリット】

・コストを抑えて屋根を一新できる

・工期が短い

・廃材処分費が安い

・葺き替えよりも騒音が小さい

・埃の飛散が少ない

・断熱性、遮音性が向上する

・屋根が重くなり、耐震性に影響する

・瓦屋根はカバー工法ができない

・下地の確認や補修ができない

・劣化が激しいと施工できない

・選べる屋根材が決まっている

 

続いて屋根カバー工法のメリット・デメリットをお伝えしていきます。

【屋根カバー工法の6つのメリット】

屋根カバー工法とは?メリット・デメリット、葺き替えとの比較を解説します!

【①コストを抑えて屋根を一新できる】

屋根カバー工法は最大の特徴と言えば「コストを抑えて屋根を新しくできる」ということかと思います。

 

なぜコストが抑えられるかというと、屋根カバー工法は葺き替えと違って、解体工事が最小限で済み、材料費も少ないからです。

 

「屋根カバー工法」の相場が「80〜150万円」に対して「屋根葺き替え」は100〜200万円ですから、手軽に屋根工事をしたい方は、コストが安い屋根カバー工法の方がメリットが大きいでしょう。

 

【②工期が短い】

屋根カバー工法は解体工事が少ないため工期も短めです。

屋根カバー工法の工期は10日前後、屋根葺き替えは14日前後です。

 

【③廃材処分費や材料費が安い】

屋根カバー工法で解体するのは、棟板金や雪止めなど屋根材を葺くときに干渉する部材だけです。

 

屋根葺き替えはルーフィング、屋根材、棟板金、雪止めなど下地の状態になるまで解体します。そのため、屋根カバー工法よりも廃材が多くなり、処分費が高くなります。

 

また、材料費も屋根カバー工法の方が安いです。

屋根カバー工法は解体後、既存屋根を下地にルーフィングや屋根材を施工していきます。

 

それに代わり、屋根葺き替えは野地板を増し張りするため、野地板の材料費が屋根葺き替えにはかかります。屋根カバー工法は野地板を調達する必要がありませんので、材料費の面でも有利です。

 

【④葺き替えよりも騒音が小さい】

解体工事は打ちつける音が響いて騒音になります。騒音は近隣トラブルの原因となりやすいため、屋根工事をするときは細心の注意を払う必要があります。

 

屋根カバー工法の場合、解体するのは棟板金や雪止めくらいです。また、野地板の搬入や張るときのバタン、バタンという大きな音も発生しませんので、屋根葺き替えよりも騒音は抑えられています。

 

【⑤埃の飛散が少ない】

屋根は何も遮るものがありませんので、風雨にさらされて砂埃やコケなどで汚れています。葺き替えのように解体工事があると、埃などが飛散するため、足場にはメッシュシートを取り付けて周りに舞ってしまわないように防ぎます。

 

前述したように屋根カバー工法は解体工事が最小限に抑えられているため、埃などの飛散が少ない工事です。埃などの飛散も近隣トラブルの原因となりやすいですから、近隣への影響が少ないというのも屋根カバー工法のメリットの一つです。

 

【⑥断熱性、遮音性が向上する】

屋根カバー工法は、多層構造になるため、断熱性や遮音性が向上します。

 

断熱性とは熱の伝わりにくさを指す性質でして、断熱性が高いと室内に熱が伝わりにくくなり、快適な室内環境になります。

 

遮音性とは音を遮る性質です。遮音性が高いと打ちつける雨の音が室内にまで伝わりにくくなります。

 

【屋根カバー工法の5つのデメリット】

屋根カバー工法とは?メリット・デメリット、葺き替えとの比較を解説します!

【①屋根が重くなり、耐震性に影響する】

屋根カバー工法は既存屋根を残すため屋根が重くなります。

屋根が重くなると耐震性に影響を与えますので、屋根カバー工法を採用する場合は、十分に耐えうる構造であることが必須です。

 

【②瓦屋根はカバー工法ができない】

瓦屋根は重量があるため、耐震性の関係から屋根カバー工法で施工できません。

また、瓦屋根は厚みがあり、頑丈ですから、物理的な面でも屋根カバー工法は適していません。瓦屋根を新しくする場合は、屋根葺き替え工事を行うことになります。

 

中山建装は瓦屋根工事も承っております。詳しくはこちらの「瓦屋根・漆喰工事」をご覧ください。

 

【③下地の確認や補修ができない】

屋根葺き替えだと下地の状態にするため、不具合があったときは補修可能ですが、屋根カバー工法は既存屋根を残す工法なため、下地の確認や補修はできません。

 

屋根カバー工法を採用する場合「下地が良好であること」「雨漏りしていないこと」が条件となります。

 

【④劣化が激しいと施工できない】

屋根材や下地の劣化が激しいと屋根カバー工法で施工することはできません。屋根カバー工法の厄介なところは、既存屋根のところで雨漏りしてしまうと修理が困難なことです。

 

既存屋根で問題が発生しているため、修理するには新しく作った屋根を解体する必要が出てきます。そのため、劣化が激しい場合や雨漏りのリスクがある場合は、屋根カバー工法ではなく、屋根葺き替えで施工することになります。

 

【⑤選べる屋根材が決まっている】

屋根カバー工法はできるだけ屋根への負担を減らすために、軽量な金属屋根を採用します。重い屋根だと耐震性が低下するため、屋根カバー工法を採用する場合は、選択できる屋根材が制限されます。

 

屋根材は外観のデザインにも影響を与えますので、自由に屋根材を選びたい方は、屋根葺き替えをおすすめします。

 

【屋根カバー工法と屋根葺き替えを比較!】

屋根カバー工法とは?メリット・デメリット、葺き替えとの比較を解説します!

  【屋根葺き替え】 【屋根カバー工法】
メリット

・耐震性を落とすことなく、屋根を新しくできる

・雨漏りの心配がない

・下地の確認と補修ができる

・屋根材の制限がない

火災保険に対応できる

・コストを抑えて屋根を一新できる

・工期が短い

・廃材処分費が安い

・葺き替えよりも騒音が小さい

・埃の飛散が少ない

・断熱性、遮音性が向上する

デメリット

・コストがかかる

・工事日数が長い

・騒音が発生する

・埃などの飛散がある

 

・屋根が重くなり、耐震性に影響する

・瓦屋根はカバー工法ができない

・下地の確認や補修ができない

・劣化が激しいと施工できない

・選べる屋根材が決まっている

 

迷うのが「屋根カバー工法」か「屋根葺き替え」のどちらを選ぶかだと思います。

どちらも一長一短ありますので、希望していることや施工条件に合った施工方法を採用することが大切です。

 

屋根カバー工法の場合、まず施工条件をクリアしなければなりません。

屋根カバー工法は「耐震性に問題がないか」「施工可能な状態か」「雨漏りしていないか」「施工可能な屋根材か」などが施工条件です。

 

この施工条件をクリアしており、「コストを抑えたい」「屋根材にこだわりがない」「引越しや新築の予定がある」などがある方は、屋根カバー工法がおすすめです。

 

それに代わり、「耐震性に問題がある」「屋根を軽くして耐震性を向上させたい」「自由に屋根材を選びたい」「雨漏りしている」「下地の状態を確認したい」などがある場合は、屋根葺き替えがおすすめです。

 

「屋根カバー工法」か「屋根葺き替え」か、どちらの工法が適しているかは、実際に屋根を見てみないと判断できません。

 

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無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

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