ベランダの防水工法の種類と特徴、メリット・デメリットを解説
投稿日:2024年1月7日 更新日:2024年2月2日
防水工事は建物を守るために大事なメンテナンス工事です。
防水工事はベランダやバルコニー、屋上などの雨に濡れる場所で行われています。
防水が劣化していると水が内部に染み込みやすくなり、最悪は雨漏りを起こして大きな被害を受けてしまう恐れがありますので、適切なタイミングでメンテナンスを行うことが大事です。
防水工法にはいくつか種類があります。
建物との相性などもありますので、適応する工法を採用しましょう。
本記事では防水工法の特徴とメリット・デメリットなどを解説いたします。
【防水工法の種類と特徴】
防水の工法がいくつか種類があり、施工方法、耐用年数、メンテナンス方法などが異なります。
こちらでは代表的な4つの防水工法をご紹介します。
【ウレタン防水】
ウレタン防水は、ウレタン樹脂を塗布して防水層を作る塗膜防水の一つです。
塗料で防水層を作るため、継ぎ目がなく、水密性に優れています。
また、さまざまな下地に対応できるメンテナンス性の良さ、複雑な形状でも施工可能と柔軟性のあることも特徴です。
ウレタン防水は施工状況に合わせて施工方法を採用することができ、「密着工法」と「通気緩衝工法」に2つがあります。
【FRP防水】
FRP防水は船底などにも用いられる一般的な工法の一つ。
主原料はポリエステル樹脂を使用し、そこにガラスマットを組み合わせて強度の高い防水層を作ります。
ポリエステル樹脂は太陽の紫外線を受けると劣化するため、耐久性を高めるためにトップコートが塗布されています。
強度の高さからベランダなど歩行する場所に適していますが、硬質な塗膜なためひび割れやすく、複雑な形状に向いていません。
【シート防水】
シート防水は塩化ビニールや合成ゴムなど既製品の防水シートを敷設して防水層を作る工法です。
工場生産された防水シートを使用するため、品質が安定、見栄えも美しいです。
施工面積が広い場所にも適応でき、ビルの屋上などにも採用されています。
シート防水は「密着工法」と「機械固定工法」など複数の施工方法があります。
【アスファルト防水】
合成不織布にアスファルトを含浸させた防水シートをルーフィングといいます。
そのルーフィングに「常温工法」や「トーチ工法」「熱工法」などの施工方法で接着させ、防水層を作るのがアスファルト防水です。
アスファルトルーフィングに合成ゴムや合成樹脂を添加させた改質アスファルトルーフィングもあります。
上記で挙げた防水工法の中で最も耐久性が高い防水工法ですが、施工では異臭がするなどのデメリットがあります。
【各防水工法のメリット・デメリットとメンテナンス時期】
メリット | デメリット | |
ウレタン防水 |
・安価 ・継ぎ目がなく、水密性が高い ・伸縮性があり、ひび割れにくい ・塗り重ねができる ・複雑な形状でも施工可能 |
・職人の技術で品質が左右される ・乾燥に時間がかかる |
FRP防水 |
・水密性が高い ・衝撃に強い ・軽量で建物への負担が少ない ・乾燥が早く、工期が短い |
・ひび割れやすい ・硬質により、複雑な形状は施工不可 ・シート防水やウレタン防水と比較すると費用が高い |
シート防水 |
・様々な下地に適応 ・品質が安定している ・見栄えがきれい ・工期が短い |
・シートの摩耗で水が浸透する ・施工費が高い ・複雑な形状に向いていない |
アスファルト防水 |
・耐久性が高い ・水密性に優れている ・品質が安定している ・乾燥が早く、機能発揮まで即効性がある |
・施工では異臭が発生する ・施工者の技術で品質が左右される ・重量があるため、戸建て住宅には不向き ・複雑な形状は不向き ・アスファルトを熱で溶融する施工なため、火傷の危険性がある |
どの防水工法にも一長一短があります。
施工する場所、下地、状態などを細かく診断し、適応する工法を採用することが大事です。
防水工法の耐用年数やメンテナンスの必要性などは「雨漏りを防ぐベランダ・バルコニーの防水工事の必要性」でご紹介しておりますので、良ければこちらもご覧ください。
【住宅のほとんどがFRP防水かウレタン防水】
現在の住宅に採用される防水工法のほとんどが「FRP防水」と「ウレタン防水」です。
面積のある広いベランダやバルコニー、屋上はシート防水がよく用いられています。
工法の見極め方は、FRP防水は硬い質感、ウレタン防水は弾力があり、押すと沈む感触があります。
シート防水は継ぎ目ができますので、そこから判断できます。
どちらも耐用年数は10年程度、トップコートは5年サイクルで塗り替えが必要なため、5年ほど経ったら一度専門業者にメンテナンスが必要が状態を見てもらってください。
【防水工法の選び方】
戸建て住宅の場合は、一般的に現在施工されている工法をもう一度用います。
ただし、下地の状態、施工条件、予算などで適した工法が変わるため、メンテナンスの時は、必ず専門業者に防水の現状を見てもらう必要があります。
防水施工は、下地、防水層、トップコート(ウレタン防水やFRP防水の場合)の多層構造となっており、下地までダメージを負ってしまうと下地処理の手間が増えます。
水が浸透していれば雨漏りを引き起こす恐れもありますので、下地まで劣化が進んでしまわないようにご注意ください。
防水の劣化症状についてはこちらの「メンテナンスのサイン!防水が劣化してくると現れてくる症状は?」でご説明しております。
【防水工事なら中山建装におまかせください!】
いかがでしたか?
防水工事といっても工法は複数あります。
・ウレタン防水
・FRP防水
・シート防水
・アスファルト防水
代表的な防水工法は上記の4つです。
大切なお住まいを維持していくために、定期的に防水のメンテナンスも行なっていく必要があります。
中山建装は無料で建物診断を実施しておりますので、防水のメンテナンスが必要か気になっている方はお気軽にご相談ください。
無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
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