屋根葺き替え工事の流れと各工程の作業内容
投稿日:2023年2月27日 更新日:2024年6月12日
屋根の葺き替えは新築と同じ状態にできる工事です。葺き替えできる屋根材の制限がありませんので、屋根の見た目も変えることができます。
葺き替え工事をする動機は様々でして、「屋根の劣化が激しい」「ルーフィングの寿命を越えている」「雨漏りしている」といった不具合を抱えている時や「重い屋根から軽い屋根にしたい」「屋根の見た目を変えたい」など耐震性向上や外観の印象を変更するといったことで行われています。
屋根の葺き替え工事をお考えの方は、工事の知識も知っておくことが大切です。正しい知識を持っていることで、悪徳業者からの手抜き工事を防ぎ、信頼できる業者を見極めることができます。
本日は正しく工事をしてもらうために、葺き替え工事の流れと各工程の作業内容をお伝えします!
▽屋根葺き替え工事をご検討中の方はこちらもご参考ください!▽
葺き替え工事の流れ
屋根の葺き替え工事にかかる期間は、屋根の大きさや形状によって変わりますが、10日前後が目安です。
ただし、屋外工事ですから、雨が降ると工事が中止になります。梅雨の時期は雨の日が続き、工事が中止されることが多くなりますから、お引渡し日が延期する可能性があります。
葺き替え工事を含め屋外工事は、雨天による遅延が発生する可能性がありますので、余裕をもったスケジュールで工事をしましょう。
葺き替え工事の全工程は以下の7工程です。
1:仮設足場の設置
2:既存屋根の撤去
3:野地板増し張り
4:ルーフィング敷設
5:屋根材張り付け
6:役物取り付け
7:足場解体~完成
それでは各工程の作業内容をお伝えします。
①:仮設足場の設置
葺き替え工事は屋根の上で作業を行いますので、足場を設置する必要があります。
設置後に行う屋根解体時は砂埃が舞うため、近隣に影響が出ないように足場には飛散防止用にメッシュシートを張ります。
砂埃が舞うだけでなく、アスベスト入りの屋根材の場合は、アスベストが飛散して健康にも被害を与えてしまうため、ちゃんと飛散防止しておくことが大切です。
アスベストについてはこちらの「【アスベスト関連規制の法改正】有資格者による事前調査が義務化されました」もご参考にしてください。
②:既存屋根の撤去
葺き替え工事とカバー工事の大きな違いは、既存屋根の撤去があることです。葺き替えで解体するのは「屋根材」「ルーフィング」「棟板金や水切り板金などの役物」です。
前述しましたが、解体の時は砂埃やアスベスト(アスベスト含有屋根材の場合)などが飛散するため、足場にはメッシュシートを張って飛散を防ぐことが大事です。近隣トラブルの原因となりますのでご注意ください。
屋根カバー工法についてはこちらの「屋根カバー工事」をご覧ください。
③:野地板増し張り
野地板は屋根材やルーフィングを固定する下地材です。野地板張り付け時は釘打ち機の打撃音が響くため、ご近隣の方には事前に工事がある旨を伝えておくことをおすすめします。
作業音も近隣トラブルの原因となりますので、当社は工事前に近隣挨拶を行っております。
屋根を解体すると下地材の状態を確認できます。もし野地板や垂木が腐食している場合は、増し張りをする前に補修をします。
④:ルーフィングの敷設
ルーフィングは屋根の二次防水の役割があります(一次防水は屋根材)。現在では改質アスファルトルーフィングを使用しているところが多く、耐用年数は20~30年ほどです。
ルーフィングが寿命を迎えると防水しなくなり、屋内に雨水が流れてきてしまいます。屋根材がどんなに新しくてもルーフィングが劣化していたら雨漏りしてしまうため、耐用年数を超過していましたら葺き替え工事やカバー工事をご検討ください。
築30年以降の建物は改質アスファルトルーフィングよりも耐久性が低いアスファルトルーフィングを張っている可能性があります。こちらは10年ほどが耐用年数となりますので、メンテナンスのタイミングを逃さないようにしましょう。
ルーフィングについてはこちらの「屋根はルーフィングが重要!雨漏りしない理由を解説します!」をご覧ください。
⑤:屋根材張り付け
葺き替え工事はカバー工法とは違って荷重の負担が少ないため、選べる屋根材に制限がありません。
葺き替えることができる屋根材は「瓦」「スレート(軽量瓦)」「金属屋根」「アスファルトシングル」などがあります。
重い屋根から軽い屋根に葺き替えることで、建物にかかる荷重負担が軽減され、耐震性が向上します。瓦は1㎡あたり約60kgあり、金属屋根に葺き替えると約55kg(金属屋根は1㎡あたり約5kg)も軽くなります。屋根が軽くなると重心が下がり、地震の揺れを軽減できます。
⑥:役物取り付け
役物には「水切り板金」「棟板金」「雪止め」があります。役物には雨水の侵入を防ぐ役割があり、しっかり雨仕舞(水が入らないように処置すること)されていることが大切です。
雪止めは屋根に積もった雪が滑り落ちてこないようにするための部材です。屋根に積もった雪は、かなりの重量があり、人の上におちてくると大変です。
雪止めがあれば雪が堰き止められて、太陽の熱で徐々に溶かして安全に除去できます。
換気棟にすると通気性が上がり、建物の老朽化を抑制できます。詳しくはこちらの「湿気や熱のこもりを改善して建物の老朽化を防ぐ!換気棟の効果とは?」で解説しております。
棟板金は何本か接合して取り付けます。接合部は隙間ができますので、水が入らないようにコーキングで塞ぎます。
⑦:足場解体~完成
屋根材や部材をすべて取り付け終えたら足場を撤去して葺き替え工事が完了です。
作業している時は、切断した屋根材の粉や欠片、野地板の木粉などが雨樋の中に溜まりますので、完成後だけでなく、毎日清掃することが大切です。
屋根は雨の影響を受けやすいですから、工事保証やアフターサポートが充実している業者に依頼することをおすすめします。
中山建装は工事後もお客様が安心して過ごせるようにアフターサポートと工事保証を実施しております。詳しくは下のページをご覧ください。
大切なお住まいを守るために必要なこと
屋根の葺き替えは、今後も安心、安全に大切なお住いで住み続けられるように必要なメンテナンス工事です。
屋根工事には他にも「漆喰工事」や「屋根塗装」「棟板金工事」「雨樋工事」などがあり、どれも建物を維持していくために欠かせません。
大事なことは、普段から建物の状態を見ておくことです。劣化や破損など異変にいち早く気づくことが、長くお住まいを守ることにつながります。
屋根は下からだと状態がよく見えませんので、傷んでいても気が付かないままになっていることがあります。劣化を見逃してしまわないように、専門業者による点検を定期的に行うことをおすすめします。
当社は無料で建物診断を行っておりますので、屋根の状態が知りたいという方は、ぜひご相談ください。
無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
屋根の葺き替えについてはまだまだお伝えしたいことがたくさんあります。
こちらの「屋根の葺き替えはどんな工事?メリットと工事のタイミング」では葺き替えのメリット・デメリットを詳しくお伝えしておりますので、良ければこちらもご覧ください!
今回お伝えしたことが、お客様のお役に立つことを願います。
“mu”
▽屋根葺き替え工事をご検討中の方はこちらもご参考ください!▽
大阪府堺市で、塗装工事、屋根工事のことなら、中山建装へお気軽にご相談ください。
大阪府堺市の外壁塗装・屋根塗装・防水リフォーム専門店
株式会社中山建装https://nakayama-kenso.com/
住所:大阪府堺市南区泉田中152-1
お問い合わせ窓口:050-7586-3757
(9:00-18:00 土日祝も対応)
対応エリア:堺市、他
★ 地元のお客様の施工実績多数掲載!
施工実績 https://nakayama-kenso.com/case/
お客様の声 https://nakayama-kenso.com/voice/
★ 塗装工事っていくらくらいなの?見積りだけでもいいのかな?
➡一級塗装技能士の屋根、外壁の無料点検をご利用ください!
無理な営業等は一切行っておりません!
外壁屋根無料診断 https://nakayama-kenso.com/inspection/
★色を塗る前にシミュレーションしたい、塗装以外の工事方法はないの? どんな塗料がいいの? 業者はどうやって選べばいいの?
➡ どんなご質問でもお気軽にお問い合わせください!
お問い合わせ https://nakayama-kenso.com/contact/