「屋根塗装は必要ない」は本当?塗装をする目的を解説!
投稿日:2023年8月9日
屋根は風雨や太陽光にさらされ、年数の経過とともにダメージも蓄積していきます。傷んだ屋根を見て「塗装したほうがいいの?」と疑問に持たれた方もいるのではないでしょうか?
結論から申しますと、すべての屋根ではありませんが、屋根も外壁と同様に定期的に塗装する必要があります。屋根は建物の大事な構造体です。屋根からの雨漏りも多いですから、きちんとメンテナンスをしなければなりません。
本日は屋根で行うメンテナンスの一つ、屋根塗装の必要性と目的などをお伝えしていきます。
【屋根塗装は必要ないは本当?塗装をする目的】
「屋根塗装は必要ない」このような話を聞いたことがあります。しかし、それをすべて鵜呑みしてしまうのは注意が必要です。屋根材の種類や状況によっては、塗装をする必要がないかもしれません。まず、塗装が必要な屋根材は以下の種類です。
【塗装が必要な屋根材】
・スレートやセメント瓦などのセメント系屋根
・金属屋根
セメント系の屋根材は塗装で防水されているため、塗装が摩耗すれば再塗装しないと水を吸って脆くなってしまいます。色あせや汚れ、コケなども付着しますので、見栄えも悪くなってしまうでしょう。
金属屋根は主にトタンや鋼板の屋根材に塗装が必要です。金属屋根は劣化が進むと錆びてしまいますので、錆が発生する前に塗装するのが理想です。現在主流のガルバリウム鋼板の屋根材は錆びにくく、基本的に塗装しなくても大丈夫ですが、メッキが剥がれると素地が露出してそこから錆びてしまうため、状態によっては塗装が必要なケースもあります。
このように「セメント系の屋根材」と「金属系屋根」は、屋根材の保護と美観性を維持するために定期的に塗装が必要です。屋根塗装は「屋根材の保護」と「美観性の維持」が目的にあることを押さえておきましょう。
屋根塗装工事の流れについてはこちらの「【屋根塗装の全工程】工事の流れを知っておくことが大事!」をご覧ください。
【屋根塗装が必要ないケースとは?】
それでは「屋根塗装が必要ないケース」とはどんなときでしょう?考えられるのは以下の2つです。
①粘土瓦の屋根を持つ建物
②劣化が激しい
上記2つを詳しくご説明していきます。
【①粘土瓦の屋根を持つ建物】
まず1つ目に考えられるのが、粘土瓦の屋根を持つ建物のときです。
粘土瓦は馴染みのある日本瓦のことです。洋風の建物に葺かれている洋瓦も粘土瓦です。粘土瓦は陶器のように防水性と耐久性に優れているため、塗装する必要はありません。ここでは主旨がずれてしまうため、
詳細は割愛いたしますが、粘土瓦は塗装不要でも漆喰の塗替えや防水紙の張り替え、板金の塗装など他のメンテナンスが必要です。耐用年数50年以上とされている粘土瓦もメンテナンスは必要ですので、傷んだまま放置しないようにしましょう。
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詳しくはこちらの「瓦屋根・漆喰工事」をご覧ください。
【②劣化が激しい】
2つ目が劣化が激しい場合です。
屋根の劣化が激しい場合は、塗装ではなく他の工事が必要になるでしょう。とくに注意しなければならないのが、屋根下地の劣化やルーフィングの寿命です。これらの劣化は、雨漏りのリスクを高めるため、塗装では対応できません。このような状態のときは「葺き替え工事」または「カバー工事」を行う必要があります。
屋根の劣化症状についてはこちらの「気がつきにくい屋根の劣化症状とは?定期的に点検をしましょう!」をご覧ください。
【屋根塗装は必要?それとも不要?迷ったらプロにお任せください!】
ここまで屋根塗装の必要性についてお伝えしてきましたが、実際のところ屋根は高い場所にありますので、屋根をじっくり見たことがある方はそう多くはないかと思います。ですから、本当に塗装が必要かというと判断に迷ってしまうかと思います。
粘土瓦は塗装不要といってもセメント瓦は粘土瓦と形が似ていますので、見間違えてしまうかもしれません。近年では瓦の形に似せたセメント瓦も販売されています。このような屋根材の種類を判別するスキルも必要です。
ですが、判断に迷ってそのままずるずると放置しておくわけにもいきません。その間も屋根は風雨や太陽光にさらされてダメージを負っているからです。このように塗装が必要か、不要か判断がつかないときは、一人で考えるのではなく、プロに判断してもらうのが賢明です。
当社のように屋根点検を実施している業者がいます。プロに見てもらえば塗装が必要か的確に判断してくれますし、塗装以外のメンテナンスや屋根の現状、今後のメンテナンスなどもアドバイスを受けることができます。また、屋根のトラブルもありますので、点検時は口頭で終わらすのではなく、屋根の写真も撮ってもらい、ご自身でも確認しましょう。当社は無料で建物診断を実施しておりますので、屋根の状態が気になっている方はお気軽にご相談ください。
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