屋根塗装は足場なしでできる?
投稿日:2021年10月31日 更新日:2024年4月11日
【まずは結論!】
足場は高額ですからよく足場なしで塗装はできないの?と聞かれることがあります。まずは結論を先に言わせていただきますと、屋根塗装を行うときは足場の設置が必須です。工事費用を抑えたいという気持ちはわかりますが、足場を設置せずに塗装を行うのはいろいろ弊害もあります。
お客様に満足していただける塗装をご提供するためにも足場を設置していくことが必要ですので、ここではなぜ屋根塗装を行うときに足場が必要なのか、足場を効率良く使って費用を節約していく方法などをお伝えしていきたいと思います。
【足場が必要な理由】
足場が必要な理由は以下のことがあります。
安全の確保
品質を守るため
飛散防止
【安全の確保】
まず、高所作業が伴われる工事は足場の設置が必須です。厚生労働省が定める労働安全衛生規則の規定では「2m以上の高所作業は足場を設けること」とあります。屋根までの高さは6m以上ありますので、この規定を守るために足場を設けなければいけません。(平屋でも3~5mほどあり、塗装をするときは基本的に足場が必要です)
【品質を守るため】
次に品質を守るために足場を設置する必要があります。足場を設置する理由は高所作業でも安定して作業ができることにあります。もし、足場なしで塗装を行うものならば梯子などを使うことになるかと思いますが、これでは安定性に欠けて職人はとてもではありませんが安心して塗装することはできません。
また、塗料缶は20kgほどありますので、塗料缶を持ちながら安定しない場所で作業すことはとても困難です。このため危険で不安定な環境では塗装の品質も落ちてしまいます。職人が安心して作業にあたれるように、足場を設置して安全性を十分に確保しておくことが塗装の品質を守るためにとても重要なことになります。
【飛散防止】
塗装工事では足場に養生ネットを張って飛散防止をします。施工では塗料や下地処理での古い塗装のカスなどが飛散しますので、足場のない状態では施工している建物だけでなく近隣の建物を汚してしまいます。また、高圧洗浄時でも水飛沫を上げますので、お隣のお家が洗濯物を干していたら洗浄している水で濡らしてしまいます。これでは近所トラブルになってしまうため、足場には養生ネットを張って飛散防止をし、ご近隣の方へ配慮していくことが大事になります。
【足場を効率良く使う】
足場代は確かに高いかもしれません。高い場所での作業のためだけに設置するというのも用途としてメリットが感じにくいかと思いますが、安全性の確保と塗装の品質のためにも足場の設置は欠かせません。
メンテナンスの仕方次第で足場を効率良く使うことができ、将来的に必要なメンテナンスコストも抑えることができますので、ぜひ工事をお考えの方はこれからお伝えする方法を試してみてください。
【高所作業はできるだけまとめて行っておく】
まず、足場は設置するたびに費用がかかってしまいますので、できるだけ高所作業が必要な工事はまとめて行っておくことです。例えば以下の工事の組み合わせがそうです。
外壁塗装+屋根塗装
外壁塗装+軒天井や破風板の補修
外壁塗装+雨樋工事
雨漏り修理+屋根・外壁塗装
サイディング塗装+目地コーキング打ち替え
など
どれも高い場所での作業となりますので、工事を一緒に行っておくことで1回の足場設置でメンテナンスができます。メンテナンスをするたびに足場を設置回数が増えると、足場代が回数ごとに嵩みます。予算もありますが、理想は1回の足場でできる限りのメンテナンス工事をしておくことがお得です。
【メンテナンススケジュールはできるだけ合わせる】
メンテナンススケジュールはできるだけ合わせておくと、足場の設置回数を減らすことができます。外壁や屋根などの劣化の進み具合は必ずしも一緒というわけではありません。状態によってはまだメンテナンスが必要ではないこともあります。
しかし、外壁塗装をした後、5年ほど経ってから屋根の塗装を行うことになってしまったら、2回足場を設置することになってしまいます。塗装は10年周期で行うのが目安と考えると、外壁塗装と屋根塗装を別々に行ってしまったら、10年間で2回足場を設置することになります。
もし、同じタイミングで塗装を行なっておけば1回分の足場代は節約することができるのです。また、同じタイミングで塗装をしておけば今後の劣化具合も同じように進んでいき、メンテナンスのタイミングが中途半端にならず工事スケジュールが立てやすくなります。
【足場があるときは必ず戸締りを!】
塗装や屋根の葺き替えなどでは足場を設置しますが、足場設置の際に注意しておきたいことがあります。それは戸締りです。足場で建物を囲ってしまうため、普段と比べて外からの視線が入らなくなり閉鎖的になってしまいます。
作業時間は職人がいますので、泥棒が入ることはそうそうありませんが、職人が帰った後は誰もいなくなってしまいますので、いつも以上に防犯対策をしておきましょう。もし、お出かけする際は現場の職人に一声かけておくことをお勧めします。
工事のご質問などは「よくあるご質問」でもお答えしておりますので、ぜひこちらもご参考にしてください。
【屋根点検は専門業者に!】
屋根材には塗装できるものとできないものがあります。屋根材の種類については、一般の方が判断するのも難しいかと思います。また、屋根の状態も確認しにくいかと思いますので、状態を知りたい方は専門業者に依頼することをおすすします。
当社は無料で建物診断を行っておりますので、お家のことでなにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
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