屋根塗装で遮熱塗料を選ぶメリット・デメリットは?

投稿日:2022年2月28日  更新日:2024年4月11日

屋根の塗料には遮熱性能を持っている塗料があるのはご存知でしょうか?

遮熱性のある塗料を遮熱塗料といいます。

最近では屋根塗装で遮熱塗料を採用されることも多くなりました。

 

「遮熱塗料っていいの?」

「どんな効果があるの?」

 

遮熱塗料のことをはじめて知った方は、一般的な屋根塗料となにが違うのか気になりますよね。

そこで今回は遮熱塗料のメリットとデメリットや選び方について解説していきたいと思います!

 

【遮熱塗料はどんな塗料?】

太陽の画像

 

屋根は太陽の熱を受けますので、夏場は表面温度が80℃ほどと高温になります。

吸収した熱がそのまま屋根に止まってくれればいいのですが、熱は移動してくる性質がありますので、移動してきた熱は屋内へと伝わり、室内温度に影響を与えます。

 

屋根や室内の断熱性に十分な性能がないと伝わってきた熱で室温が上がってしまいますので、夏場の季節ではとても過ごしにくい環境になり、エアコンの負荷も大きくなって電気代がかかってしまいます。

 

屋根はなにも遮るものがありませんので、どうしても太陽からの熱は避けられませんが、熱の吸収が少なくなれば温度上昇を抑制することができます。

 

そこで効果を発揮するのが遮熱塗料です。

 

遮熱塗料は太陽光に含まれる赤外線を反射し、熱の吸収を抑制する性能を持っています。

遮熱塗料を屋根に塗装することで屋根表面温度を抑制し、室内温度の改善にもつながりますので、電気代の節約と過ごしやすい室内環境を得られることが期待できます。

 

【遮熱塗料のメリット】

メリットの画像

 

それでは気になるのが遮熱塗料のメリットかと思います。

以下に遮熱塗料のメリットをお伝えします。

 

【暑くなりやすい夏場の室温上昇を抑え、室内環境が安定する】

遮熱塗料はなんといっても熱吸収を抑える性能から、夏場のような部屋が暑くなりやすい時期に効果を発揮します。

遮熱塗料で塗装をすると屋根の表面温度は平均8~10℃下がり、室温は平均2~3℃下がる結果が得られています。

 

伝わってくる熱が少なくなれば部屋の温度は上がりにくくなりますので、夏になると部屋が暑くなって過ごしづらいという方にメリットが大きいでしょう。

 

【エアコンの負荷が軽減し、電気代の節約になる】

屋外から熱が伝わってくる場合、熱の伝わりを抑制しないかぎりは室温に影響してくるため、部屋の温度を下げるにはエアコンに頼らなければなりません。

 

いっこうに涼しくならない部屋はエアコンの負荷が大きくなり、それに追従するように電気代も高くなります。

暑くなりやすい部屋はエアコンの温度を通常よりも下げ、風量も強くしないと中々室温が下がりませんので、負荷が大きくなります。

 

遮熱塗装することでエアコンの使用量を10~20%ほど削減できるとされていますので、経済的にもメリットが高いです。

 

【熱劣化を防ぐ】

塗装や屋根材など有機化合物は熱分解するため、熱を吸収しやすい建材は劣化を早めます。

遮熱塗料は太陽光に含まれる遠赤外線を反射して熱の吸収を防ぎますので劣化を抑える効果があり、寿命を延ばします。

 

【遮熱塗料のデメリット】

デメリットの画像

 

それでは次にデメリットについてお伝えしていきます。

 

【コストがかかる】

屋根塗料は配合する樹脂の違いがあり、それぞれコストが異なりますが、一般的なシリコン樹脂塗料よりも遮熱塗料の方がコストが高くなります。

 

しかし、現在では遮熱塗料の普及率も高くなったため、価格差もほとんどなくなってきて、一般的な塗料を使った塗装工事の総額費用に対してプラス2万円ほどです。

 

【汚れにくい性能を選ばないと効果持続は短くなる】

遮熱塗料は汚れが付着すると遮熱効果が落ちてしまいます。

もちろん汚れることで性能を落とすことはメーカー側も把握しているため、汚れがつきにくい性能を持たせている遮熱塗料もあります。

 

また、汚れの付着のほかに注意しておきたいのが劣化による性能低下です。

メーカーが公開している遮熱性能の効果は、まだ塗装が新しい状態の時のため、劣化が進むめば当然ですが遮熱効果は落ちてしまうでしょう。

 

【選ぶ色によって遮熱効果が変わる】

遮熱塗料の選べる色はたくさんありますが、色によって遮熱効果に関係する日射反射率が異なります。

日射反射率が高いほど遮熱性に優れ、低いほど遮熱性は落ちます。

 

より遮熱性能を求める場合は、白に近い色を選ぶことをおすすめします。

日射反射率はメーカーカタログに記載されていますので、それを参考にして選ぶことをおすすめします。

 

【建物の仕様によっては遮熱塗料の効果が期待できない】

室温が上がってしまうのは屋外からの熱の影響があるからです。

遮熱塗料はその熱を反射して室内に伝わってくる熱を抑える効果がありますが、もともと断熱性の高い建物だと伝わってくる熱が少ないため、遮熱塗料の効果はあまり感じにくいでしょう。

 

天井や屋根に断熱施工がされている場合は吸収した熱を防いでくれますので、遮熱塗料を使うメリットは少なくなります。

 

遮熱塗料については下のページもご参考にしてください。

 

「遮熱塗料 アドグリーンコート」

 

「遮熱塗料 サーモアイ」

 

【遮熱塗料を選ぶときの注意点】

ポイントの画像

 

遮熱塗料を選ぶ理由は遮熱効果を得て熱の影響を受けにくくすることかと思います。

このため遮熱塗料を選ぶときは、遮熱効果が得られる建物であるかということを考慮する必要があります。

もともと断熱性が高いのであれば遮熱塗料を選ぶメリットはあまりありません。

 

また、遮熱塗料で効果が期待できるとしても、性能の持続年数を考慮する必要があります。

劣化が進んだり、汚れがつきやすかったりすると遮熱性能は低下します。

 

できるだけ性能を維持できる塗料を選ぶことが大切なため、紫外線に強く耐候性に優れ、汚れがつきにくい低汚染性などの性能を有する遮熱塗料を選びましょう。

 

屋根塗料はたくさん種類がありますから、どれを選んだらいいか迷われるかと思います。

遮熱塗料も効果を発揮してくれるのかイメージがつきにくいですから、塗装をご検討している方は専門業者に相談することをおすすめします。

 

当社は無料で建物診断を行っており、お客様に適した工事プランをご提案させていただいております。

遮熱塗料の導入にあたってもアドバイスすることができますので、屋根塗装をお考えの方はお気軽にご相談ください!

 

無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

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