セメント瓦とはどんな屋根材?

投稿日:2025年5月13日

現在では少なくなってきましたが、まだまだ塗装や葺き替えなどでは触れさせていただく機会の多いセメント瓦。セメント瓦は名前のあるとおりセメントを原料とする屋根材です。

昔から日本建築に馴染みがある日本瓦とは似て非なる存在。メンテナンス方法も異なりますので、セメント瓦のお家は普段のお手入れにお気をつけください。

この記事ではセメント瓦の特徴や陶器瓦との見た目の違い、メリット・デメリット、メンテナンス方法についてご紹介します。

セメント瓦とは?

セメント瓦とはどんな屋根材?

セメント瓦は1970年代〜1980年代にかけて戸建て住宅に広く普及した屋根瓦です。陶器瓦よりもコストが安価で製造もしやすいため、高度経済成長期では多くの住宅に採用されていました。

現在では製造が中止されており、新築住宅でセメント瓦が使用されることはありません。現在普及するセメント瓦は築40年を超えており、耐用年数を超えているため塗装または葺き替えなどをする建物が増えています。

セメント瓦とはどんな屋根材?

セメント瓦の耐用年数は30〜40年ほどが想定されており、重量もあることから耐震性を求められる現在ではあまり適していません。セメント瓦の重量は約50kg/㎡と陶器瓦とそこまで変わりません

現在ではより軽量なスレート(20kg/㎡)やガルバリウム鋼板などの金属屋根(5kg/㎡)が広く普及しています。

陶器瓦とセメント瓦の見た目の違い

セメント瓦は陶器瓦に模した形をしているため、一般の人からだと見分けにくいかもしれません。ですが、年数が経過すると陶器瓦との違いが顕著に現れてきます。セメント瓦と陶器瓦ではどんな違いが見た目に出てくるかご紹介します。

セメント瓦とはどんな屋根材?

まずは色褪せです。セメント瓦は年数が経過すると褪色を起こします。基材(セメント瓦の素地)が保水するセメントなため、防水性を保つために塗装が施されていますが、これが年数とともに摩耗して色が褪せてきます。さらに塗装が摩耗してくるとセメントの素地が露出してグレーっぽい色が浮き出てきます

セメント瓦とはどんな屋根材?

それに代わり陶器瓦は釉薬(うわぐすり)が塗ってから焼成してつくられます。表面はお茶碗などの陶器と同じようにガラス質になるため褪色することはありません。また、耐水性に優れているため塗装も不要です。

セメント瓦とはどんな屋根材?

二つ目は瓦の小口の違いです。セメント瓦はセメントと砂を主原料としており、粒子が大きいため小口がざらついています。

セメント瓦の一つとして扱われるモニエル瓦はさらに小口に凹凸があります。塗装が剥がれるとざらつきがきわだち、セメントの色も露出してきます。

セメント瓦とはどんな屋根材?

陶器瓦は小口がつるつるしています。経年劣化しても褪色がありませんから、実際に見比べてみると大きな違いがあります。

セメント瓦のメリット・デメリット

セメント瓦は現在だと製造が中止され入手することはできませんが、陶器瓦はいまも継続して販売されています。その違いはなんだったのかというとセメント瓦にはデメリットが多かったというのが一つの回答のようです。

メリット デメリット

・耐久性が高い

・耐火性に優れている

・形状やカラーのバリエーションがある

・陶器瓦よりも寿命が短い

・色が褪せる

・苔が生えやすい

・定期的な塗装が必要

・メンテナンスコストがかかる

 

セメント瓦のメリット・デメリットは上記の表のとおりです。セメントを主原料としているため、状態を保つために定期的な塗装が必要です。

塗装の劣化により保水するようになると苔も生えやすくなります。塗装にかかる費用は30〜40万円程度とかかるため、塗装する必要のない陶器瓦と比べるとメンテナンスコストがかかります

セメント瓦のメンテナンス方法

セメント瓦のメンテナンス方法はこちらの3つがあります。

・塗装
・葺き替え

屋根リフォームではカバー工法(重ね葺き)もありますが、セメント瓦では形状や重量のこともありカバー工法での施工は不可です。屋根を新しくするには葺き替え一択になります。

セメント瓦とはどんな屋根材?

スレートや金属屋根、アスファルトシングルに葺き替えると屋根が軽量化されるため耐震性の向上が期待できます。屋根防水の要となるルーフィングも新しくなりますので、今後20〜30年は屋根の心配をしなくても大丈夫です。

葺き替え工事についてはこちらの「屋根葺き替えをオススメする理由」をご覧ください。

屋根工事なら中山建装におまかせください‼︎

セメント瓦とはどんな屋根材?

こちらの記事ではセメント瓦の概要をまとめた内容でご紹介させていただきました。またご機会があれば、今度はセメント瓦のメリット・デメリットやメンテナンス方法についてもっと具体的な内容も含めてご紹介したいと思っております。

もしセメント瓦のお家でしたら、耐用年数もまた然り、屋根重量のこともありますので、塗装の他に葺き替えもご一緒にご検討ください。

中山建装では建物診断や見積もりを無料で実施しております。
屋根工事も承っておりますので、屋根のことでなにかお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。

無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

“mu”

大阪府堺市で、塗装工事、屋根工事のことなら、中山建装へお気軽にご相談ください。

大阪府堺市の外壁塗装・屋根塗装なら(株)中山建装へ


大阪府堺市の外壁塗装・屋根塗装・防水リフォーム専門店

株式会社中山建装

https://nakayama-kenso.com/
住所:大阪府堺市南区泉田中152-1

お問い合わせ窓口:050-7586-3757
(9:00-18:00 土日祝も対応)

対応エリア:堺市、他

★ 地元のお客様の施工実績多数掲載!

施工実績  https://nakayama-kenso.com/case/
お客様の声 https://nakayama-kenso.com/voice/

★ 塗装工事っていくらくらいなの?見積りだけでもいいのかな?

➡一級塗装技能士の屋根、外壁の無料点検をご利用ください!
無理な営業等は一切行っておりません!

外壁屋根無料診断 https://nakayama-kenso.com/inspection/

★色を塗る前にシミュレーションしたい、塗装以外の工事方法はないの?  どんな塗料がいいの? 業者はどうやって選べばいいの?

➡ どんなご質問でもお気軽にお問い合わせください!
お問い合わせ https://nakayama-kenso.com/contact/


豊富な経験と国家資格を持った技術者が
責任をもって対応します!

  • 一級塗装技能士

    国家資格一級塗装技能士

  • 一級建築施工管理技士

    国家資格一級建築施工管理技士

  • 雨漏り鑑定士

    雨漏り鑑定士
    社)雨漏り鑑定士協会

  • 監理技術者

    国土交通大臣指定資格者証交付機関
    財)建設業技術者センター監理技術者

  • 外壁仕上一級技能者

    外壁仕上一級技能者
    日本外壁仕上業協同組合連合会

  • 外壁仕上基幹技能者

    外壁仕上基幹技能者
    日本外壁仕上業協同組合連合会

  • 外装劣化診断士

    外装劣化診断士
    社)住宅保全推進協会

  • 一般建築物石綿含有建材調査者

    一般建築物石綿含有建材調査者
    財)日本環境衛生センター

  • 外装劣化診断士

    外装劣化診断士
    社)住宅保全推進協会

  • マンション改修塗装技能士

    マンション改修塗装技能士1級
    社)マンション改修技能者育成協会

  • 雨漏り鑑定士認定登録証

    雨漏り鑑定士認定登録証
    社)雨漏り鑑定士協会