塗装してはいけない壁や屋根があるのをご存知ですか?
投稿日:2019年3月15日 更新日:2024年9月29日
塗装は屋根材や外壁材を風雨などから保護するために行います。基本的に塗装することで寿命を延命させることができますが、中には塗装してはいけない屋根材や外壁材があります。
誤った施工をすれば、せっかく塗装しても2、3年で剥がれてくるかもしれません。そして元々塗装してはいけないものですから、再塗装しても同じことを繰り返し、余計な費用を負担することになってしまいます。
このようなことがあってしまうと大変ですから、ぜひ塗装工事をする前に塗装してはいけない屋根材や外壁材があることを知っておいてくださいね。こちらの記事では、塗装してはいけない屋根材や外壁材をご紹介いたします。
屋根編① パミール屋根(ニチハ)
塗装できない屋根の代表格がノンアスベストスレート初期に製造販売された「パミール」です。パミールは1996年から2008年までニチハが製造していた屋根材です。パミールの問題は、経年劣化で層間剥離を起こすこと。
層間剥離とは屋根材がミルフィーユ状に剥がれていく現象のことです。これが10年くらいと割と短期間で発生し、社会問題にまで発展しました。パミールは劣化が激しく、塗装してもすぐに剥がれてしまうため、塗装では対応できず、葺き替えやカバー工法をご検討していただくことになります。
屋根編② 日本瓦(和瓦)の屋根
日本瓦は昔から馴染み深い屋根材。原料は粘土でして、製造方法で燻瓦、陶器瓦、素焼瓦など種類があります。瓦や耐久性や耐水性が高く、塗装不要な屋根材です。耐用年数は50年以上とされており、非常に頑丈ですが、決してメンテナンスフリーというわけではありません。
瓦にも板金や漆喰が使われており、こちらは定期的にメンテナンスが必要です。また、台風など強風が吹くと瓦が飛ばされる被害が出ております。現在では、建築基準法の改正により、瓦の釘留めが義務化されておりますので、まだの方はぜひ瓦の補強工事をご検討ください。
外壁編① 難付着サイディング
現在のサイディングは汚れがつきにくく、褪色しにくい特徴があり、いつまでも外観の美しさを保つことができます。その恩恵は特殊なコーティングにあるのはご存知ですか?
光触媒や無機、フッ素などのコーティングがされているサイディングは、変色が起きにくい強みがありますが、その反面塗装が付きにくいため、難付着サイディングと呼ばれています。
難付着サイディングを塗装するときは、下地処理や専用の下塗り材で下地調整をしなければなりません。見た目だけでは中々判断がつきませんので、それを見抜ける業者の質も問われます。
難付着サイディングを見分けるポイントは、
① 築10年経過しているが、チョーキング(壁を手でこすると白くなる現象)がない。
② 2001年以降に建てられ、壁につやがあり、比較的キレイ。
上記に該当する場合は、難付着サイディングの可能性があります。もちろん確定するにはプロの判断が必要ですので、複数の業者に声をかけて診断してもらいましょう。
外壁編② ジョリパッド外壁
ジョリパットはアイカ工業が製造販売する建材です。コテ塗りなど意匠性が高い外壁材で人気があります。こちらは塗装してはいけない外壁ではなく、定期的に塗装をする必要がありますが、その塗装方法が少しだけ特殊です。
ジョリパットを塗装するときは、専用の塗料で塗装しないと失敗する可能性があります。樹脂が原料なため、15〜20年ほどで汚れや色褪せが発生します。色褪せている場合は、ジョリパットフレッシュという専用の塗料がありますので、それで塗装することが必要です。
まとめ 資格と知識をもった塗装店に相談しましょう
ここでは代表的なものをご紹介しましたが、他にも塗装できない屋根材や外壁材があります。屋根の場合はパミールのようにアスベストを含まない初期の屋根材が多く流通していた年代があり、1990年代後半から2004年頃までが該当します。もし、その年代に建てられたお家や葺き替えなどのリフォームを行なっていましたら、初期のノンアスベストスレートの可能性が高いです。
それ以降のスレートは、ノンアスベストですが、繊維質を組み合わせて強度を高めており、塗装することになんら支障がありません。なんにしてもプロの目で判断しなければいけませんので、必ず診断をしてもらってから工事を進めてください。業者には2〜3社に声をかけて相見積もりすることをおすすめします。
業者の中には杜撰な工事をしたり、実績や知識が乏しく、誤った施工をする業者もいます。工事は業者の質で左右されますので、信頼できる業者に工事をご依頼ください。
当店では建物診断や見積もりを無料で実施しております。お客様がご安心してお任せいただけるように、建物の状態や工事方法などを詳しくご説明させていただきますので、なにかお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。
無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
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