大事な機能を果たす「雨樋」とはどんな設備?

投稿日:2023年12月28日

建物のメンテナンスというと「外壁塗装」や「屋根工事」「防水工事」などがありますよね。

建物には様々な部材があり、これらも定期的にメンテナンスをしておかないと劣化を進める原因になってしまいます。

本日は雨水を排水するために重要な「雨樋」について、役割やメンテナンス方法などを解説したいと思います。

【雨樋とは?覚えておくべき3つの部材名と役割】

雨樋(あまどい)は屋根から流れてくる雨水を排水するための設備。

雨樋という名前は設備そのものの総称でして、雨樋を構成する部材は一つ一つ個別に名前が付けられています。

ここでは部材全部の名前を挙げませんが、主要となる部材はこの3つ

 

・軒樋(のきどい)

・縦樋(たてどい)

・集水器(しゅうすいき)または上合(じょうご)

 

この3つの名前を覚えておくと今後のメンテナンスの時に役立ちますので、ぜひ押さえておいてください!

【軒樋の役割】

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軒樋は屋根側面(軒先)に取り付けてある水平にのびる部材です。

屋根から流れてくる雨水を受ける役割を持ちます。

軒樋は形状に種類があり「半丸型」と「角型」の2つあります。

現在は容量の多い「角型」が主流です。

【縦樋の役割】

大事な機能を果たす「雨樋」とはどんな設備?

縦樋は軒樋から流れてくる雨水を下に排水する部材です。

外壁に沿って縦に取り付けてあります。

縦樋にも「丸型」と「角型」の2種類の形状があります。

【集水器の役割】

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集水器は上合(じょうご)とも呼び、軒樋と縦樋を繋ぐ箱状の部材です。

装飾を担い、形状や柄を施したものもあります。

【雨樋がないとどうなる?】

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雨樋のことを「とゆ」や「とよ」と呼ぶ場合もありますが、意味はどれも同じです。

建築用語では意味は同じでも言葉が違う部材がいろいろあります。

例えば「水切り」がそうでして、これは土台に取り付けてあったり、屋根に取り付けてあったりします。

少しややこしいと感じるかもしれませんが、同じ意味でも色々な呼び方があるというくらいで大丈夫です。

 

雨樋というと少し地味な印象があるかもしれません。

普段から雨樋を意識して見ている方はそう多くはないはずです。

しかし、雨樋は建物に欠かせない重要な設備です。

もし、雨樋の機能が正常に果たされていないと以下の問題が起きてしまいます。

 

・劣化を早める

・騒音を起こし、近隣トラブルの原因に

 

雨樋に水漏れが起きている場合、外壁や基礎、地面などが傷みやすくなり、建物の老朽化を早めます

また、高いところから滝のように水が落ちてきますから、大きな音を立てて近隣トラブルに発展する恐れがあるでしょう。

当たり前にあるように思えますが、建物を維持するためだけでなく、普段の生活を守ることにも関係しているのです。

【雨樋素材の種類】

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雨樋の素材は色々な種類があります。

主な素材はこちらの3つです

 

・塩ビ(塩化ビニール)

・銅

・ガルバリウム

 

【塩ビ(塩化ビニール)】

塩ビは塩化ビニールの略称でして、樹脂製の雨樋です。

強度や柔軟性に優れながらもコストが安価でして、現在の戸建て住宅によく採用される素材です。

経年劣化すると色が褪せてきて美観性が低下します。

また、紫外線に弱く、次第に硬質化して割れてきます。

耐用年数は20年程度となっております。

【銅】

銅は昔から建物の外装材としてよく用いられており、雨樋にも銅が使われています。

現在では高価であることと施工できる職人が少なくなってきたため、採用されることが少なくなりましたが、趣のある出で立から純和風住宅や神社仏閣では今も使用されることがあります。

銅は緑青という良性の錆を発生させ、経年変化を楽しめる特徴があります。

耐用年数は長く20〜30年程度ですが、電食による不具合にあり、穴が開いてしまう事例もあります。

耐用年数が長いとはいえ、定期的に点検とメンテナンスを行なっておくことが大切です。

【ガルバリウム鋼板】

近年では主流の金属として用いられるのがガルバリウム鋼板です。

ガルバリウム鋼板は、アルミと亜鉛、シリコンで構成するメッキ層を持つ鋼板です。

ガルバリウム鋼板より以前は亜鉛メッキ鋼板(トタン)が主流でしたが、今はガルバリウム鋼板に移行しています。

ガルバリウム鋼板の特徴は、耐久性が高く錆びにくいこと。

コストはやや高めに設定されていますが、塩ビ製と比べて外観の変化が現れにくい特徴があります。

耐用年数は30年程度ととても長持ちですが、メンテナンスフリーというわけではありません

メッキ層が傷ついて素地が露出すると、そこから錆を発生させますので、ガルバリウム鋼板といえども定期的に点検を行いください。

【雨樋のメンテナンス方法】

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雨樋も経年劣化するため、定期的なメンテナンスは欠かせません。

メンテナンス方法は以下の方法があります。

 

・清掃

・水漏れ補修

・部材の部分交換

・部材の全交換

 

雨樋の劣化症状の中でもゴミ詰まりにはご注意ください。

軒樋や集水器は、落ち葉や枝などのゴミが入りやすく、水の流れを堰き止めてしまう恐れがあります。

ゴミが溜まると雨樋から水が溢れてきてしまうので、定期的にゴミが溜まっていないか点検し、状態に応じて清掃を行いください。

 

雨樋の修理方法についてはこちらの「劣化症状・損傷別に雨樋の修理方法を解説!」で詳しく解説しております。良ければこちらもご覧ください。

 

【普段から雨樋の状態も確認しておきましょう!】

大事な機能を果たす「雨樋」とはどんな設備?

雨樋の不具合や劣化は建物の老朽化を早める原因になります。

経年劣化で「歪み」や「破損」「勾配のずれ」などが発生するため、普段から雨樋の状態を見ておくことが大切です。

見上げないと目に入ってこない設備ですから、劣化を見逃さないようにご注意ください。

 

雨樋の劣化症状についてはこちらの「雨どい、こんな症状が出たら要注意!」をご覧ください。

 

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雨樋工事も承っておりますので、なにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。

 

無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

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