塗装前のケレン作業の重要性、その役割とは。
投稿日:2019年8月19日 更新日:2024年4月11日
目次
外壁や屋根の塗装を行う上で重要となるのが「下地処理の工程」です。
下地処理には以下のような作業があります。
・高圧洗浄
・ケレン
・シーリング工事
・補修工事
屋根や外壁は年数が経過していると古くなった塗膜や汚れ、錆など不純物が付着して非常に塗膜が付きにくい状態になっています。
品質の高い塗装に仕上げるためには、この下地処理を適切に行われている必要があります。
本記事では下地処理の一つ、ケレンをピックアップして解説したいと思います!
【ケレンとは?】
ケレンという言葉は、ほぼ日常生活で出てこない言葉ですよね。
塗装工事にかぎらず建築に関する言葉はたくさんの専門用語があります。
その一つがケレンです。
ケレンとは簡単に言いますと研磨作業のことです。
冒頭でもお伝えしたように年数が経過していると汚れや古くなった塗膜などの不純物がたくさん付着しています。
この状態で塗装しても密着性が悪くて短期間で塗膜が剥がれてしまうでしょう。
ケレンは下地に付着する不純物を研磨して取り除き、良好な下地に調整することが目的です。
それではケレンを行う目的についてもう詳しくご説明いたします。
下地処理についてはこちらの「施工の際の下地処理」をご覧ください。
【ケレンを行う目的】
ケレンを行う目的は以下のことが挙げられます。
・塗膜の密着性を高めるため
・仕上がりをきれいにするため
こちらの2つの目的を詳しくご説明いたします。
【塗膜の密着性を高めるため】
塗膜は下地に密着することで定着します。
もし、下地の状態が悪ければ塗膜はすぐに剥がれてしまうでしょう。
汚れや剥離した塗膜、錆などは塗膜の密着性を低下させます。
塗膜がしっかりと下地に密着させるには、不純物を取り除いて下地の状態を調整する必要があるということです。
一般的な性能を持つ塗料なら短くても10年は保ちます。
それなのに2〜3年くらいの短い期間で塗装が剥がれてきた場合は、ケレンなどを含む下地処理が疎かになっている可能性があります。
塗料についてはこちらの「外壁塗装や屋根塗装で使用する塗料の選び方!」をご覧ください。
【仕上がりをきれいにするため】
ケレンは下地を平滑にする目的もあります。
塗膜が剥がれて凹凸になっている面に塗装してもきれいに仕上がりません。
サンドペーパーやナイロンパッド、スクレーパーなどの道具を使用して凹凸になっている面をできるかぎり平らに均すのもケレンの大事な目的です。
【ケレンの種類】
ケレンの工法は第一種から第四種まであります。
第一種から第二種は旧塗膜を完全に除去して素地の状態に戻す工法。
第三種から第四種は旧塗膜(活膜)を残す工法です。
戸建て住宅の塗装工事では、第三種と第四種の工法で行います。
ここでは工法の詳しいことについて割愛いたしますが、こちらの「外壁塗装は下地処理が大事!塗布面を整えるケレンとはどんな作業?」で詳しく解説しておりますので、良ければこちらもご覧ください。
【外壁塗装にもケレンを行う?】
ケレンを行うのは雨樋や破風板、軒天井などの付帯部がほとんどです。
一般的に外壁をケレンすることはありません。
「ケレンをしなければ塗装がすぐに剥がれてしまうのでは?」と心配されるかもしれませんが、外壁の場合はシーラーやフィラーなどの下塗り剤を塗って下地への密着性を高めています。
外壁塗装の下塗りについてはこちらの「外壁塗装の下塗りに使うシーラーとは?役割やフィラーの違いも解説」をご覧ください。
なぜ外壁はケレンを行わないかというと以下の理由があります。
・すべて手作業なため手間と時間がかかる(施工費も高くなります)
・下塗り剤で密着性を高めることができるから
外壁をすべてケレンするとなると日数もかかり、その分だけ施工費も上がってしまいます。
外壁の場合は、高圧洗浄やクラック補修などの下地処理を行い、下塗り剤を塗布して塗膜の密着性を高めるという流れとなっています。
外壁塗装の工程についてはこちらの「外壁塗装を始める前に!塗装の全工程と工事の流れ、工事期間を確認しましょう!」をご覧ください。
ただし、トタン外壁や石粒吹き付け仕上げの外壁などはケレンを行なって下地を調整する必要があります。
中でも石粒吹き付け仕上げの外壁は、下地が凹凸になっており、塗膜が密着しづらい状態です。
サンドペーパーなどの手作業ではかなり時間がかかってしまうため、ディスクサンダーなどの電動工具を使ってケレンを行います。
外壁の種類によっては、ケレンが必要になることがあり、手間がかかる分だけ費用が掛かってしまうのでご注意ください。
【ケレンを含む下地処理が適切に行われているか確認!】
ケレンを含む下地処理の工程は、塗装が仕上がると見えなくなってしまいます。
杜撰な工事をする業者は、この下地処理の工程が適切に行われていないように見受けられます。
これから塗装工事をお考えの方は、ちゃんと下地処理をしてもらうために各工程の施工写真を残すことをおすすめします。
中山建装はお客様が安心して工事をまかせていただけるように工事写真や作業報告、工事保証などを徹底しております。
お客様がご満足していただける工事をご提供いたしますので、お住まいのことでなにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
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