屋根の剥がれ、割れなど 屋根鈑金工事とは?
投稿日:2019年12月26日 更新日:2023年10月30日
屋根には雨水の侵入を防ぐために様々な屋根板金が取り付けてあります。
屋根の剥がれや割れ、屋根板金の不具合などは雨漏りなどの重大なトラブルに繋がりますので、定期的に点検・メンテナンスを行いましょう。
【屋根板金工事とは?】
屋根板金工事とは、棟板金や谷板金など雨水の侵入を防ぐために取り付けてある板金を修繕する工事のことです。
板金は名前のとおり金属製なので、劣化が進むと錆びてしまいます。
現在用いられているガルバリウム鋼板は錆びにくい金属ですが、その前に多く使用されていたトタンは劣化したままにしておくと錆びてしまいますので、状態にはご注意ください。
金属は塗装することで劣化を防ぐことができます。
鉄部塗装についてはこちらの「外壁塗装工事は鉄部の塗装も忘れずに!劣化を放置してしまう危険性とメンテナンス方法」をご覧ください。
【屋根板金の種類】
屋根板金は様々な種類があります。
それぞれ取り付けてある場所が違いますので、ぜひどんな屋根板金があるか押さえておきましょう。
【屋根板金の種類】
・棟板金
・谷板金
・ケラバ水切り、軒先水切り
・雨押さえ
【棟板金】
棟板金とは屋根の棟部に取り付けてある板金のことです。
棟は屋根の最上部の頂点を指します。
棟はちょうど屋根面の継ぎ目となるため、隙間を塞ぐために棟板金が取り付けてあります。
棟板金は風にあおられて飛ばされてしまう被害が多く発生しています。
大きな部材なので、被害が出てしまわないように定期的に点検と修理をおすすめします。
【谷板金】
谷板金は屋根の谷のところにある板金のことです。
傾斜が下がる位置に屋根面が接するところを谷と呼びます。
水が流れてくる場所なため、ここから雨漏りすることも少なくないです。
水に触れやすいことから錆や劣化に強い銅を使用することも少なくありません。
谷板金に穴が開くこともあり、それが引き金となって雨漏りを起こすことがありますので、谷板金の状態には注意しておきましょう。
【ケラバ水切り・軒先水切り】
ケラバや軒先に取り付けてある板金を「ケラバ水切り」「軒先水切り」と呼びます。
形状は似た形をしており、取り付け位置で名前が違います。
内側に水が流れるのを防ぐ役割を持ちます。
ケラバや軒先についてはこちらの「屋根工事を行う前に知っておきたい!「ケラバ」・「軒先」とは?」をご覧ください。
【雨押さえ】
屋根と外壁が接するところに取り付けてある板金を「雨押さえ」と呼びます。
雨押さえの立ち上がりは、外壁内部に入り込んでおり、外壁内に流れた水が雨押さえを通って外に排水する構造になっています。
雨押さえのところも雨漏りを起こしやすいですので、こちらも定期的に点検と修理が必要です。
中山建装は屋根板金工事も承っております。
屋根板金工事についてはこちらの「屋根板金工事」をご覧ください。
【屋根板金は錆と釘抜け、下地の腐食に注意】
屋根板金工事を行うことが多いのは、スレートや金属屋根です。
屋根板金は貫板という下地材(現在では樹脂製の下地も用いられています)に釘を打って固定しています。
屋根板金は「錆」「釘抜け」「下地の腐食」に注意してください。
屋根板金は太陽光の熱で膨張・収縮を繰り返しています。
さらに雨の影響もあります。
経年劣化すると釘を打ち込んだところの穴が広がり、水が内部へと流れてしまいます。
内部に水が流れると下地が濡れて、いずれ腐食を起こします。
釘が抜けて下地まで腐食すると、屋根板金の固定強度が低下して風に飛ばされやすくなります。
屋根板金は大きな部材なため、近隣の建物や車などにぶつかってしまったら傷をつけてしまいます。
被害が出てしまってからでは遅いですから、状態が悪くならないように定期的に点検と修理を行なってください。
屋根板金工事は高所作業となるため、足場を組む工事と同じタイミングでメンテナンスしておくことをおすすめします。
詳しくはこちらの「屋根と外壁はセットがお得」をご覧ください。
【屋根材の剥がれや割れも放っておくと大変!】
スレートや瓦などの屋根材は、経年劣化や飛来物などで割れてしまうことがあります。
屋根材が割れてもすぐに雨漏りするということはありません(屋根の防水はルーフィングが要です)。
ですが、屋根材が割れたままだと大変な事故を起こしてしまう可能性があります。
その事故とは、破損した屋根が風に飛ばされて近隣の建物や車、歩いている人にぶつかってしまう危険性です。
屋根は高いところにありますから、屋根材が割れていても気がつかないかもしれません。
もし、敷地内に屋根材の破片が落ちていたら、破損している可能性が非常に高いので、早めに専門業者に相談して屋根の状態を見てもらいましょう。
屋根補修についてはこちらの「屋根塗装をするときは補修も一緒に行いましょう!」をご覧ください。
【屋根のメンテナンスは10年前後を目安にご計画ください!】
屋根は大切なお住まいを守る大事な構造体の一つです。
屋根に不具合があるとお住まい全体に大きな影響を与えます。
それこそ雨漏りなんてしてしまったら大変です。
雨水の侵入は、屋根の構造材の劣化に直接繋がりますので早急の対応が必要になります。
建物の耐久性を考えたうえでも、重要な役割を屋根板金工事は担っています。
屋根の点検やメンテナンスは10年前後が目安です。
もし、これくらいの年数が経っていましたら、屋根が傷んでいる可能性がありますので、一度屋根点検の実施をおすすめします。
中山建装は無料で建物診断を行なっております。
屋根の状態が気になっている方は診断いたしますので、お気軽にご相談ください。
無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
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